幸せのクリームソーダ❤

幸せのクリームソーダ❤︎

クリームソーダを飲むあの幸せな瞬間、それは素敵な作品に出会った時の感情に似ている。わたしがすきだったり、よかったとおもうドラマ映画を紹介します。語ります!

試写会「運び屋」 90歳の主人公

3月8日公開
クリント・イーストウッド監督・主演
「運び屋 (原題:The mule)」
の試写会に当選したので行ってきました。テレビ番組でも注目の作品だと紹介されていたので楽しみにしていました!

試写会なので観客は老若男女、小学生からお年寄り。各年代、男女で感じることはそれぞれ違うだろうなと思いました。

監督・主演クリント・イーストウッド88歳


90歳の主人公のアーム・ストーンを演じるのは、クリント・イーストウッド88歳です。
90歳の主人公というのも珍しいですね!【新しい】映画だと思いました。


クリント・イーストウッドといえば、
許されざる者
ダーティハリー
硫黄島からの手紙」( 渡辺謙 二宮和也出演)
アメリカン・スナイパー
15時17分、パリ行き
と長年に渡って俳優・監督として活躍されています。私がいつも参考にしている「シネコンウォーカー」では、アカデミー賞に二度と輝いたハイウッド屈指の名匠】と紹介されていました。
今作では、「アメリカンスナイパー」初タッグを組んだブラッドリー・クーパーも捜査官役出演者しています。ブラッドリー・クーパーはレディーガガ主演の「アリー/スター誕生」監督・出演もしていて、当初監督はイーストウッドがする予定だったそうです。

ちなみに、私のおじいちゃん イーストウッド好きだそうです。

あらすじ

90歳になろうとするアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、ないがしろにした家族からも見放され、孤独な日々を送っていた。ある日、男から「車の運転さえすれば金をやる」と話を持ちかけられる。なんなく仕事をこなすが、それはメキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋。気ままな安全運転で大量のドラッグを運び出すが、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)の手が迫る……。

By 公式サイトより 2019年3月8日公開 クリント・イーストウッド監督・主演最新作『運び屋』公式サイト

驚きの実話

驚くことに 本作は、実話を元に作られていることです!
2014年、ニューヨーク・タイムズ・マガジン🗽に掲載された前代未聞の記事。
2011年、メキシコからアメリカ国内へコカインが運び込まれる事件を追っていた麻薬取締局が、懸命な捜査の末に前科なしの87歳の男性を逮捕した。 (参考 「シネコンウォーカー」1月号より)

彼の名は、レオ・シャープ第二次世界大戦で軍人として活躍したのち、園芸場を営んでいました。デイリリー栽培と達人として知られていました。シナロア・カルテルの運び屋となった彼は、計1400ポンド以上ものコカインを運んだことを認めています。2016年92歳で死去。

彼の愛した デイリリー

デイリリー
ユリ科の植物。名前の通り一日花ですが、1本の花茎にたくさんの花を咲かせて何本も立ち上がるので、長期間花が楽しめるそうです。

主人公のアール・ストーンは、このデイリリーをずっと大切に育てて仕事にしていました。しかし、ずっとバカにしていたインターネットに仕事を取られてしまい、廃業し園芸農業も差押えされます。そして、長年ないがしろにしていた家族にも見放され、娘には12年も口を聞いてもらえていません。

「取り戻したい時間は戻らない」

デイリリーの栽培で賞を受賞したり、家の外の名声を欲しがったアール。
元妻が亡くなる直前にも指摘されています。
後悔して 取り戻したい時間は戻らない。

元妻の家の庭をみて唖然とします。
彼女の家の庭には、彼の大好きなデイリリーが植えられていたのです。ずっとずっと元妻は寂しかったんだろうなと感じました。その思いを亡くなる前に伝えられて良かったですね、辛い時間は戻らないけど。

運び屋をするにあたって取り戻せないと自覚していきます。

稼いだ大金で孫の結婚パーティーのお金を出したり、自分の家と花の園芸場を取り戻したり、馴染みの店に資金を出したり、
みんなに喜ばれる=認められる。
お金で手に入るモノを知ったその一方で、お金で手に入らないものを知った、家族との時間。

人生に向き合う90歳のおじいさん。
私も時間は大切なんだなと感じました。90歳で実感するものなんだ、説得力がありすぎるんです。こういうところが年代や男女で感じることが異なるんじゃないかと思いました。

憎めない主人公アール・ストーン

取り戻せないものを実感する一方で、
ホテルで会ってしまった捜査官にこう言います。


助言を与えるのです。

また、
マフィア(?)の見張りの男に「仕事をやめて真面目になれ」と言ったり、ヒスパニック(系?)だからとポリスに「こんなとこでなにしにきた」と(差別されて)言われてしまったところを助けてあげたり、見張りの男たちに美味しい店に連れていってあげたりと。

あんなにインターネット嫌いだったけど携帯の使い方を教えてくれた若者のミスをかばったり
悪いところばかりでない主人公。

これは見たことあんまりないよね
というこの映画の特徴なストーリーだと思いました。

気になった点

黒人差別用語 を あえて老人キャラクターが使う というのが気になりました。
車が壊れて困っていた黒人家族にタイヤの直し方を教えてくれはする。なのに差別用語を悪気なく発しちゃう。「あなたは白人だ、僕らは黒人だ。〈差別用語〉じゃなくて、ブラック と言って欲しい。」と言われても、アールはよくわかっていません。

店屋でヒスパニック(系?)の二人が他のお客にジロジロみられることを「お前たち以外は白人だからな」とか言っちゃう。なのに、その店の料理はめちゃめちゃ美味しい。😅

主人公は差別用語使ってることを悪い、時代遅れだとわかっていない、
という描写がありました。
イーストウッドがあえてこのシーンを入れているのは、イーストウッド自身が差別用語だと認識しているからですかね。なんといえばいいんでしょう。差別だと分かっていなかったら、このシーンは入れないよね。 という感じです。わかるかな?…

最後に

私の中で期待していた以上の作品で、緊迫感もあってとても見応えがあったと思います😊.
イーストウッドの作品また見てみようと思いました。

びっくり!したことは
イーストウッドほとんどの場面に出ているということです。
本当にたくさん出ててすごいなと観る人みんな感じると思います。私が88歳になった時、ここまでパワフルにできる自信あんまり無いです笑。
警察に追われている時の血だらけの顔も最高です。いい表情してます。

あと、車で歌いながら運転するシーンも印象的でした。真似したい!😉

最後の方、どんどんイーストウッド自身が言ってる言葉にきこえました。
「時間はお金で買えないもの」
なぜかそこの場面で泣けてくる。
違う視点でものごとを見れるひとの言葉は勉強になります。年の分 重みがある。。

#イーストウッドを語ろう #運び屋