幸せのクリームソーダ❤

幸せのクリームソーダ❤︎

クリームソーダを飲むあの幸せな瞬間、それは素敵な作品に出会った時の感情に似ている。わたしがすきだったり、よかったとおもうドラマ映画を紹介します。語ります!

「きっと、うまくいく」初インド映画

この前初めてのインド映画を観ました。
邦題「きっと、うまくいく」
英題「3 Idiots」

ウィキペディアから引用して映画の説明をすると、
「2009年の公開当時、インド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒット映画。インドの工科大学の寮を舞台にした青春劇であり、コメディ映画だが教育問題をテーマにしており、若者の自殺率の高さなども取り上げている。2010年インドアカデミー賞では作品賞をはじめ史上最多16部門を受賞した。」
と、とても評価の高い作品となっています。

邦題になっている「きっと、うまくいく」は、“Aal Izz Well”という言葉を訳したものです。この映画を観た後きっと、あなたのアタマの中は“Aal Izz Well”の言葉で溢れます、きっと!!

まず、インド映画ってこんな感じなのねってなります😹初インド映画はこちらの作品で大丈夫だと思います。前向きで受け入れやすいし、コミカルなところは笑えるし!そして、めっちゃ楽しいし面白いし泣けるし、最高か!😸

もちろん、しっかりと歌って踊ります💕🕺🏻
「LA LA LAND」とは一味も二味も違う、この独特なミュージカル感に虜になってしまいました。笑

作品の中では、主人公の三人に次々と試練が訪れます。


主人公のランチョー。

常に前向きでアタマの回転が速い、変わり者。“Aal Izz Well”という言葉で親友となる二人の運命を変えていくことになります。ただただ、「学問を学びたい」という想いを人一倍つよくもっています。なぜ、ランチョーはここまで「点を取る、1番になる」ことではなく、「学ぶ」「自分の人生を歩む」ことにこだわるのかが物語の軸になってきます。

親友のひとり、メガネをかけているファラン

いつもカメラをもって写真を撮るのが好きなようです。彼は冒頭、離陸した飛行機でとんでもないことをやらかしてしまいます、笑。父親にとても期待され、生まれた瞬間から「エンジニア」になることを決められ育ってきました。そんな期待に答えるようにエリート大学に合格します。大学でランチョーと出会い「自分の人生を歩む」ことにまっすぐ向き合っていくことになるのです。

もうひとりの親友、ラージュー。

家が貧しく苦学生で姉が結婚するには彼が一家の経済的な支えにならなければならりず、エリート大学に入学します。お祈りをたくさんしたり、お守りが手放せません。ある日、酔っ払ったラージューは学長の家にいたずらをしてしまい、退学の危機に。ここで、インドの若者の自殺問題が提起されていきます。

学長のヴァイラス(ニックネーム)。

クセのある人で「人生は競争だ」という厳しいセリフが性格を物語っていますね。インドの社会の考え方を固くもっていて、亡くなってしまった息子と学生たちを重ねているようにも感じました。学長はランチョーに振り回され、ランチョーも学長の考え方に間違っているとはっきり言ったり、正反対な二人に注目です。

現在と過去(学生時代)が交互に出てくる作品になっています。しかし、現在にランチョーはいないのです。。そして彼の行方は誰も知りません。ランチョーとは一体何者なのか。

私がみつけたサイトから、名言をいくつかご紹介します。

ファランのセリフ
「私たちのほとんどが学位を求めて大学へ行く。割のよい仕事、綺麗な奥さん、クレジットカード、社会的地位は学位がなければ手に入らない。でも、彼にとってそんなことは全く関係ないんだ。大学で学ぶことを純粋に楽しみ、一番だろうがビリだろうがそんなことはおかまいなし。」

あくまでも大学はスタートラインです。
私は「クレジットカード」という言葉が具体的な描写で胸に刺さりました。本当に純粋に学ぶことに喜びをもっている人はどれくらいいるのか、疑問です。

ファランのセリフ
「あの日私たちは人間の行動心理を知った。友人が失敗すれば人は嫌な気持ちを抱く。しかし、友人が一番になったら、人は最悪な気分になるものだ」

ファランとラージューが試験でギリギリだったところ、ランチョーが一位を取った場面です。誰もが感じたことのある「嫉妬」。私は人の感情の中で1番厄介で、醜く、わかりやすいのが「嫉妬」だと思います。自分が抱いてしまった「嫉妬」に気付かない人ってまだ子供だなと感じます。

学長ヴァイラスのセリフ
「月面に初めて立った人物は?紛れもなくニール・アームストロングだ。これは誰もが知っていることだが、2番目は誰だ?時間を無駄にするな。2番目の人物なんて誰も覚えてやしない。」

競争社会の考え方です。でも、捉え方を変えると、やるからには1番になるくらい一生懸命取り組めってことで間違ってもないんですね。

ランチョーのセリフ
「工学を辞めて動物の写真家になれよ。才能を無駄にするべきじゃない。もしプロの歌手の父親が子供にクリケット選手になるように説得していたら?もしプロのクリケット選手の父親が子供に歌手になるよう説得していたら?彼らはどうなっていたと思う?僕が言っていることが分かるか?動物が好きなのになぜ機械と結婚するんだ。」

本当は写真家になりたいと思い続けているファランに後悔しないようにランチョーが説得する場面です。「なぜ機械と結婚するの」、ドキっとするセリフですね、、

ファランのセリフ
「もし写真家になったらきっと稼ぎは少なくなる。そうだろ?家や車も小さくなるだろう。でも、父さん。僕はそれで幸せ、本当に幸せなんだよ。何をするにせよ心は満たされるのだから。」

ファランが「自分の人生を歩む」ことに向き合い、父親に想いを伝えて説得する場面です。好きなことをして生きていくって難しいけど素晴らしいと思いました。

最後に観た方だけがわかるシーンの名言です。

学長ヴァイラスのセリフ
「失敗してもいいんだ」

最後の雨の中のここのシーンで私は大号泣。あんなのランチョーたちを目の敵にしていた学長が泣きながら言いますね。大切なことに気付いたその表情がなんとも言えない。感動しました。


昔は生活や身分や戦争で進むべき道が狭くなっていたけど、今は社会のお決まりのように若者が進む道が不自然に「こうしとけばいいんだ」で縛られているなあ、と圧力を感じます。
映画やドラマがそういった圧力で負けそうな人の背中を押してくれたり支えてくれる存在であるのに加えて、この映画では楽しげな雰囲気の中に隠れたインドの現実(カースト社会、自殺率の高さ)が描かれてます。
私は主人公みたいにはなれないけど、視聴者として心から楽しくなってしまった!😊
ツタヤでみかけてあと一枚なに借りよっかな〜、
て時に是非観て欲しいです。👍


もちろん、1番になることが大切なときもあると思います。でも、やるからには、楽しく!!!それが大切ですね!!!
「自分の人生を歩みましょう “Aal Izz Well” 」